今回は、MBAの知見と学び続ける姿勢を武器に、外資系コンサルティングファームの人材育成・開発職への転職を実現された船木優子氏に、キャリアチェンジの成功秘話と、現在の業務においてMBAでの学びをどのように活用されているのか、お話を伺いました。説明会の一部内容をご紹介します。
目次
卒業生プロフィール
船木優子 様外資系コンサルティングファーム
人材育成・開発職
Q.MBAを取得しようと思った理由
私はこれまでの職歴の中で、コンサルティングファームやコンサルティング会社に所属することが多かったのですが、新規事業や新しいサービスを考える仕事を与えられた時に、マーケティングや戦略など幅広い知識が必要になるというところが1番大きかったです。書籍や動画、単発の研修などでも学べるのですが、せっかく学ぶのであればきちんと形に残る資格として取得したいと思い、MBAに挑戦しようと思いました。外資系のコンサルティングファームや金融系のコンサルティング会社では、MBAを持っている方が多かったです。周りから勧められたわけではなかったのですが、いろんなステークホルダーの方と同じレベルの知識を持って話せることが大事だと感じ、自分から率先して学ぶ必要があると思いました。検討自体は入学の5〜6年前からしていましたが、本格的に意識が強くなったのは入学の半年〜1年前ぐらいです。
Q.ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)を選んだ理由
理由は大きく2つあります。1つ目は、私は短大卒業でして、4大卒ではないため入学できるビジネススクールが限られていました。他校では短大卒だと最低3年間かかるところが多い中、こちらは2年間で卒業できるというところが大きかったです。
2つ目は、インタラクティブに学べることです。eラーニングで完結するビジネススクールもあるのですが、UWTSDはオンライン会議ツールを使って皆さんとリアルタイムで話しながら、グループワークもしながら学ぶことができます。1人で学んでいる感覚に陥るのが嫌でしたし、いろんな人の意見も聞きたいと思っていましたので、この2点で決めました。
Q.講義の印象
まずすごく良かったのは、いろんな人と出会えたこと、その人の考えを聞くことができたことです。毎回リアルタイムで参加する講義では先生の話も新鮮でしたし、継続してみんなで学ぶことで、1回の外部研修よりもはるかに濃密な時間が過ごせました。勉強は1人でするものだと思いがちでしたが、同期や先輩、クラスメイトと力を合わせて1つのアウトプットを出していくところがすごく面白かったです。印象に残った科目はファイナンスです。マーケティングや戦略は比較的馴染みがあったのですが、ファイナンスだけは全くの未経験で入る前から不安でした。ですが実際に授業を受けてみて、苦労した分だけ身につきましたし、今でもファイナンスの本を見返すことがあり、かなり実務にも役立っています。
Q.入学前後のギャップ
いいギャップとしては、1人で学習することになるのではないか、友達ができないのではないかと不安でしたが、全然そんなことはありませんでした。グループワークも多く、同期の方々と「土曜日の授業後に勉強会しよう」と話し合ったり、すでに卒業された先輩との繋がりもあって、オンラインの枠を超えてインパーソンでお会いして食事に行ったりもできました。びっくりしたギャップとしては、「これぐらいで大丈夫でしょう」と思っていた学習時間よりも、結構多くの時間を勉強に投資したことです。その時は寝る時間も少し減って大変でしたが、今振り返るとすごく自分の学びになっていて、今の仕事に生きていると感じています。
Q.土曜日受講、予習・復習などの時間確保のためのタイムマネジメント方法
入学前は平日1〜2時間で日曜は休むつもりでしたが、実際は日曜も勉強していました。覚えるよりも考えることが多かったので、まとまった時間が必要で、日曜にがっつり集中するようにしていました。私は夜型ですので、仕事後に自宅やカフェの閉店まで勉強していました。同期には朝5時に起きて仕事前にやる方もいらっしゃいました。グループワークがある授業では事前の打ち合わせや勉強会もありました。平日は合計で約10時間、日曜に4〜5時間、1週間で約15時間ぐらいです。試験前やレポート提出前はさらに増えました。必須の書籍だけでなく関連する本も読んでいましたので、日曜にまとめて課題に充てていました。
Q.MBAプログラムで得たことや成果
まず同期や先輩と出会えたこと、ディスカッションできたことが財産になっています。今でも定期的に集まっていて、 仕事にも生きています。また、MBA在学中に転職をしたのですが、 外資系コンサルティングファームへの転職ではMBAを持っていることが有利に働いたと感じています。個人的に最も大きいのは、学ぶ習慣が身についたことです。入学前は仕事で必要な時だけ学んでいたのですが、 2年間で平日も土日も学ぶリズムができました。卒業して1年以上経ちますが、今でも土日のどちらかは必ず図書館に行き、 月に5冊は読むようにしています。この習慣はMBAの経験があったから続けられていると思います。
Q.MBAプログラムで大変だったこと
最初の頃は、限られた時間の中でどう効率的に学ぶかというところを試行錯誤していました。 私は要領が良くないので、最初は質より量で手当たり次第にやっていたのですが、同期や先輩の意見を聞いて 「この学び方は無駄だったな」と気づくことができました。 自分の学びのスタイルを確立するまでが少し苦労しましたが、 皆さんに支えられて次のセメスターからは効率的に学習できるようになりました。もう1点は、日々の試験のことばかりに目が行ってしまい、修士論文を書く直前になって焦ったことです。 もう少し早く修士論文を見据えて学業に励んでいれば、苦労しなかったかなと感じます。 クラスメイトの方々はすごく温かい方が多くて、面倒見がいい方も多かったので、「じゃあ今度飲み行こうよ」 「お疲れ様会しようよ」と輪が広がり、インパーソンでお会いして相談したりアドバイスをいただいたりしていました。 今でもそういったコミュニケーションの会は続いています。
Q.ご在籍・卒業後の学友との交流や取り組み
いろんな期の方々と食事会や飲み会をやる機会が多いです。私の期は特に飲み会が多く、未だに集まっています。 他の期では卒業後も勉強会を続けているところもあり、素晴らしいなと思います。 卒業生、先輩、後輩とミックスで交流会をやることもあります。 私は修士論文のゼミが石川先生のゼミだったのですが、歴代のゼミ生が半年に1回ほど集まって近況報告会をしています。 先生との交流も続いています。勉強会の内容としては、授業で扱ったマーケティングや人材育成のケースを題材にしたり、 テスト前にポイントをディスカッションしたりしていました。 最近では飲み会の最中にAIと人材育成の話でディスカッションしたりもしていました。
Q.在籍・卒業後の実務への実践
大きく2点あります。1つ目は、今の会社で新経営体制と人材育成・人材戦略のアラインメントを担当させていただき、 社内約6,000人のコンサルタントに対する人材戦略をリードしたことです。 戦略だけでなく、リーダーシップやファイナンスなど、MBAで学んだ多角的な知識をいろんな切り口で活用できました。2つ目は、修士論文のテーマ「越境学習」を実務に導入したことです。越境学習とは、未知の経験に飛び込み、 苦労や絶望を糧にして人生観に活かすという人材育成のメソッドです。実際に社内プログラムとして導入し、 私がリードをやらせていただいています。例えば、災害で被害を受けた地域に伺い、復興リーダーの方からお話を聞いたり、 難民課題に取り組むNPO法人の方と新しいソリューションを考えたりしています。
第一線のコンサルタントの方々はレベルが高いので、自分も同じくらいの知識がないと相手にしてもらえないと感じています。 未だに苦労する部分もありますが、MBAで身についたものは確実に生きていますし、 足りないと感じる時には今でも課題図書やレポートを見返しています。
MBA取得を検討している方へのメッセージ
私は「思いっきり」って人生ですごく大事だなと思います。すごく自分の中でもそういうところを大事にしています。 リスクヘッジとか後先を考えずに行動するのは怖いですし、慎重になることもすごく大事なことだと思うのですが、 こういう学びや新しい人に出会うという時には、思い立った時の気持ちとか思いきりをすごく大事にしています。実は、ここに入学する前にロンドンを旅行しました。図書館やカフェでずっと勉強している人たちを見たのです。 年齢関係なく勉強している人たちを目の当たりにした時に、「すごくいいな、これは日本であまり見られない景色だな」 と思いました。帰りの飛行機の中でこのウェールズの説明会を予約しました。本当に何も考えずに予約したのですが、 それでとんとん拍子にすぐ入ることになりまして、その決断はすごく良かったなと思っています。
皆さんも今、一歩踏み出していらっしゃると思いますので、ぜひその気持ちを尊重して、MBAに限らず、 いろんなことに挑戦されたらいいのではないかなと思います。