ブライダル業界で14年のキャリアを持ち、IMAGINARIA代表としてエンゲージメントプランナー/ブライダル専門講師として活躍する三浦千鶴氏に、MBAへの挑戦を決意された背景や、実務と学業を両立されてきたご経験についてお話を伺いました。説明会の一部内容をご紹介します。
目次
卒業生プロフィール
三浦千鶴 様IMAGINARIA 代表
エンゲージメントプランナー/ブライダル専門講師
ブライダル業界歴14年/修士論文テーマ:戦略的人的資源管理とモチベーションの関係性
Q.MBAを取得しようと思った理由
大学生の頃に経営学を学んでいたこともあり、「いつか起業したい」という想いを抱いていました。ウェディングプランナーとして多忙な日々を送る中で、一時はその目標が遠のいていましたが、コロナ禍という大きな転換期を迎え、「人生のタイミングとして今、改めて経営学を学び、起業への道を進もう」と決意しました。ちょうどコロナ第一波の影響でホテルの営業が休止していた時期でした。以前から起業の意思はありましたが、当時は副業や退職が難しい環境でした。しかし、状況の変化により早期退職者の募集が始まり、「今がチャンスだ」と感じたのです。退職後もアルバイトとしてコンサル部門の業務に携わらせていただきながら、柔軟な働き方にシフトできたことは、学びを始める上で非常に大きな後押しとなりました。
Q.ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)を選んだ理由
当初は他のビジネススクールを検討しており、体験授業にも参加しました。そこはスピード感があり、若手層が活発に議論する雰囲気が魅力的でしたが、当時の私にとっては「じっくりと学びを深めたい」という希望や、仕事との両立を考えると少しハードルが高いと感じました。
そんな折、UWTSDの存在を知りました。女性の比率が高く、落ち着いて学べる環境であることを知り、「ここなら自分に合っている」と直感したのが決め手です。また、しっかりと学位(修士号)を取得でき、キャリアの証として履歴書に記載できる点も大きな魅力でした。
当時はウェディングプランナーの仕事に加え、講師としてのキャリアもスタートしたばかり。自分の性格やキャパシティを考慮し、幅広い世代の方々と交流しながら、2年間かけてじっくり視野を広げられるUWTSDの環境を選びました。
Q.講義の印象
最初の科目は知識ゼロの状態だった「ファイナンス」で、当初は非常に不安でした。しかし、グループワーク中心の授業だったおかげで、メンバーと協力して進めることができました。その仲間たちとは、結局2年間を通じて定期的に勉強会を行うほどの絆が生まれました。知識ゼロからのスタートでしたが、周りの支えに救われました。私と同じように初学者の方もいれば、専門知識を持つ方もいて、わからないことは丁寧に教えていただきました。先生から教わるだけでなく、多様なバックグラウンドを持つメンバーの知見を共有し合えたことで、より深い学びに繋がったと感じています。
仕事との両立において、時間の捻出には苦労しました。当時、講師の仕事を始めたばかりで、100枚に及ぶ講義スライドの作成と、担当する結婚式の運営、そしてMBA。この3つを並行させるのは非常に難しく、「血の涙が出るのではないか」と思うほど過酷な時期もありました。
それでも、仲間と学べる時間は何とかして作りたいと思えるほど貴重なものでした。あまりの忙しさに、入学前後のギャップを感じる余裕さえなかったというのが正直なところです。35期の代表として、SNSグループや定期的な集まりを通じて交流を深めた経験は、2年間を楽しく走り抜ける大きな原動力となりました。
Q.入学前後のギャップ
課題の量が想像以上に多かったことには驚きました。社会人が仕事をしながら学べるプログラムと聞いていたので、もう少し余裕があるのかと思っていました。しかし実際には、課題やレポート、プレゼンテーションにかなりの時間を要しましたし、逆に時間をかけずに済ませると「もったいない」という気持ちにもなりましたので、「こんなに学習時間が必要なんだ...」というのはギャップとして感じた点かもしれません。私は土日に仕事が多く、結婚式の繁忙期と重なるため、毎日定期的にまとまった勉強時間を確保するのは難しい状況でした。ホテル側にはビジネススクールに通うことを伝えており、その分の時間はいただいていましたが、日曜日はどうしても仕事が入りますし、平日は講師の授業もありました。
講師の仕事がない日はカフェで午後1時から5時頃まで勉強し、夕方から夜にかけても取り組みました。夜はメンバーと集まって勉強会を定期的に行っていました。
Q.MBAプログラムで得た成果
MBAプログラムを受ける前は、現場での感覚や経験をもとに物事を判断していましたが、授業を通じてさまざまな視点で物事を捉えられるようになったことは非常に大きな成果でした。例えばコスト削減1つをとっても、戦略的な観点、ファイナンス的な要素、マネジメントの視点、さらに組織への影響など、多角的に物事を分析する習慣が身についたと感じています。「どうしたらいいのか」ではなく「どう捉え、どう行動すべきか」という考え方の引き出しが増えたことは、プログラムに参加して得られた大きな財産だと思っています。
また、人との出会いも非常に大きな収穫でした。卒業後も同期とは頻繁に会っており、事業を始めてからはアドバイスをいただいたり、一緒に何かできないかと相談したりする関係が続いています。こうしたつながりを持ち続けられていることは、得られたものとして非常に価値があると感じています。
Q.MBAプログラムで困難だったこと
修士論文は想像以上に大変でした。私はブライダル企業に勤めるウェディングプランナーを対象とした調査を行っていたのですが、かなりニッチな分野であったため、調査対象の母数を集めるのが非常に困難で、大きなストレスでした。特に大変だったのは、アンケートがなかなか集まらず、ようやく調査会社に依頼して実施したところ、依頼内容に質問を1つ丸ごと抜かしてしまい、データが使えなくなってしまったことです。非常にショックでしたが、講師の方に励ましていただきながら、もう一度調査をやり直しました。その質問がなければ調査が完成しないという大事な項目でしたので焦りましたが、無事に間に合い、卒業できて本当に良かったと思っています。当時つけていた日記には、何度も「青天の霹靂」と書く場面があり、おかげで「霹靂」という難しい漢字が書けるようになったほどです。それぐらい、修士論文では予想外の出来事の連続でした。
Q.卒業生・在校生との交流
卒業後は同期の集まりの頻度は在学中より減りましたが、それでも定期的に集まっています。卒業後の近況も把握しやすい関係を築けており、月に2〜3回はMBA関係の方と飲み会や外出をしています。また、事業の相談をする機会も増えてきており、卒業後も変わらず、むしろより深くつながっている方も数名いらっしゃいます。Q.在籍中・卒業後の実務への実践
MBAを卒業したタイミングで起業し、現在まさに取り組んでいる最中です。石川先生のゼミでは人材育成学会で発表する機会もあり、私もそこで発表させていただきました。その研究をもとに研修プログラムを作成するなど、MBAでの学びと事業が密接に連動した形で進めています。MBA取得を検討している方へのメッセージ
本日ご参加いただいている皆様は、MBAにかなりご興味をお持ちの方だと思います。他校と比較される際には、この2年間で何を達成したいのかを明確にされると、どの道を選ばれても充実した2年間を過ごせるのではないかと思います。私自身、UWTSDで学んで本当に良かったと感じていますし、後悔したことは一度もありません。カリキュラムの内容はもちろん、人との出会いも含めて、大変ではありましたが非常に充実した2年間を過ごすことができました。もし迷っていらっしゃるのであれば、自分次第ではありますが、きっと素晴らしい2年間になると思います。