Interview
国際標準のカリキュラムと自由な議論から広がる世界
石川 淳
組織及びHRマネジメント
「標準化」といっても、全てに画一的な枠が定められるわけではなく、欧米やアジアの多くの大学では、学生が自らの関心に従って自由に研究・教育を進められる部分と、その前提として不可欠である基礎の部分がしっかり分かれています。
考えてみるとビジネスの世界も同様で、自由がなければ良い仕事はできませんが、自由にやるためにはしっかりした基礎が必要となります。ただ「自由にやってください」と言われても、クリエイティビティにはつながりません。亡くなった歌舞伎役者の中村勘三郎さんが「型があるから"型破り"で、型がなければ"形無し"」と言ったそうですが、同じことです。グローバルな大学院は「型」をしっかり学ぶものであり、本校のプログラムはそれが適用されている。それが「国際標準」の意義です。
UWTSDのネームバリューも大きなメリットと言えるでしょう。これはビジネスの現場において非常に重要になってきます。
海外では、初対面のビジネス相手に「どこでMBAを取ったか」と尋ねるケースが少なくありません。それだけスクールのレベルは様々であり、質が重視されているということですが、日本の大学やビジネススクールの場合、海外の人々に知られていないこともあるのです。海外のMBAプログラムは日本以上に玉石混交の状態なので、「MBA」の肩書きだけでは信用を得られません。その点、ウェールズならまずほとんどの人が知っています。グローバルで通用する大学のMBAを取得していることは、相手に安心感をもたらすことになり、大きなセールスポイントになるでしょう。
また、受講生の方々にとっては、開講日が土曜のみであることもメリットではないでしょうか。スクールによっては平日も行く必要があり、忙しいビジネスマンにとっては負担が大きいでしょう。その点、国内で、しかも土曜のみのスクーリングでMBAを取得できるというのは、現実面でかなり有利かと思います。
ですから私たちは、受講生たちが対等に、自由に話せる環境づくりも重視しています。議論に熱が入ると、思わず「その考え方はおかしい」と否定的な発言が出かかるものですが、そうした状況はオープンな議論を妨げます。誰のどんな発言も否定せず、考察の材料とすることが有意義な議論には不可欠ですし、「この空間では何を話しても良い」という心理状態、すなわち「サイコロジカル・セーフティ」こそが自由な発想や発言を促すものです。
こうした授業を通して得られるメリットは、大きく分けて三つあります。
まず、自分の仕事上の経験を理論的に体系化できることです。皆さんそれぞれに現場で培ってきた知恵やノウハウは、言うなれば「個人的な経験」ですが、本校の講義や様々な方との議論を通して、自分の知恵やノウハウを理論的・学問的な体系の中で位置付けることができるのです。それはさらなる発見や学びにつながると思います。
二つ目が、受講者それぞれの考え方や価値観、ひいては知識や情報、暗黙知、知恵など、教科書にない事柄をお互いに学び合えることです。今日の授業でクラスメートから聞いた知識やアイデアが、今後の仕事に役立つこともあるかも知れません。いわば「生きた教科書にたくさん出会える場」なのです。
三つ目が、共に学んだ仲間との人間関係です。業界・職種・年齢ともに様々な人々とのネットワークは、社会人にとっては何よりの財産になります。
こちらのインタビュー内容の全文は、当校のオリジナルパンフレットにて掲載をしています。
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