今回は、動物用医薬品メーカーである共立製薬株式会社にて、CA営業本部長 兼 PA営業本部長を務められている寺田武史氏に、経営・マネジメントの最前線においてMBAでの学びをどのように活用し、事業成長に貢献されているのか、お話を伺いました。説明会の一部内容をご紹介します。
目次
卒業生プロフィール
寺田武史 様共立製薬株式会社(動物用医薬品メーカー)
CA営業本部長 兼 PA営業本部長
<職歴>
大学新卒後、同社の営業職(担当者~管理職)経験24年、その後、企画系の責任者を5年経験し、現職(営業全体の責任者)となる
Q.MBAを取得しようと思った理由
実は30代後半の頃からMBAには興味がありました。ただ、当時は仕事の役職や子どもの成長、金銭的な面など、自分を取り巻く状況を考えるとどうしても踏み込めずにいました。そんな私が一歩踏み出したのは、49歳の時です。より責任の重いポジションに就くことになり、それまで積み上げてきた自分の経験や感覚だけで組織を動かしていくことに、ふと不安を感じたのがきっかけでした。体系的な理論を学び、根拠のある自信を持って部下や組織に発信していきたい。そう強く思ったことが、長年の迷いを断ち切る決め手になりました。
Q.ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)を選んだ理由
検討段階では他校も調べましたが、最終的にこのプログラムを選んだのは、受講生の年齢層が高く、自分と同じ世代や近い役職の方が多かったからです。
実際に入学してみると、同期とは今でも頻繁に情報交換をしたり集まったりする仲ですが、やはり共通の悩みを持つ仲間がいることは大きな安心感に繋がりました。また、私はこれまで論文を書いた経験が一切なかったので、卒業要件として修士論文が必須であることも、自分の限界へのチャレンジとして魅力的に映りました。
Q.入学前後のギャップ
最初は「先生の話を一方的に聞く講義」を想像していたのですが、良い意味で裏切られました。想像以上にグループワークの比重が大きく、常にアウトプットを求められます。最初は同期同士でも遠慮がありましたが、2年間を共にするうちに、お互いの足りない部分を補い合える関係性が築けました。受け身ではなく、自分から積極的に発信し、周りと高め合っていく。そんな機会が非常に多いのがこのプログラムの特徴だと感じます。
また、周囲の学生の皆さんのバイタリティにも驚かされました。お子さん3人を育てながら会社経営と学びを両立されている方や、在学中に出産された方もいて、その姿には本当に刺激を受けました。
Q.土曜日受講、予習・復習などの時間確保のためのタイムマネジメント方法
正直に言って、事前学習のボリュームには最初は圧倒されました。週末だけでこなすのは到底無理だと悟り、日々のタイムマネジメントを徹底的に見直しました。通勤電車の中はもちろん、平日の夜もお酒を飲む回数を減らして、30分でも1時間でも隙間時間があればテキストを開く。一方で、日曜日はゴルフの打ちっぱなしに行くなど、オンとオフの切り替えも意識しました。実際にやってみると、自分がいかにこれまで時間を無駄に過ごしていたかが痛いほど分かり、時間の使い方の本質を学べた気がします。
Q.MBAプログラムで得たことや困難
一番の収穫は自分に対する揺るぎない自信が得られたことです。在学中、海外出張も重なりましたが、一度も欠かさず講義にフル参加しました。その「やり遂げた」という自負に加え、ファイナンスやマネジメントの専門知識を武器にしたことで、部下への接し方も変わりました。迷いながら話すのと、理論の裏付けを持って話すのとでは、相手への伝わり方が全く違います。もちろん、苦しかったこともあります。特に修士論文での統計分析は、初めての経験で何度も心が折れかけました。でも、そんな時は同期の得意なメンバーが教えてくれました。一人で抱え込まず、仲間の得意分野を頼りながら助け合う。それが完走できた一番のポイントだったと思います。
Q.在籍・卒業後の実務への実践
営業責任者として戦略を立てる際、異業種の同期からもらったアイデアが今も非常に参考になっています。また、修士論文では「対面とオンラインの営業効果」をテーマにしましたが、自分の感覚ではなく分析に基づいた根拠を持ってプロモーションを組み立てられるようになりました。これは現在の効率的な営業活動を支える大きな基盤になっています。MBA取得を検討している方へのメッセージ
2年間という時間や費用を考えると、二の足を踏んでしまう気持ちはよく分かります。でも、49歳で一歩踏み出した私は、今「本当に挑戦して良かった」と心から思っています。壁を乗り越えた時の感動や、そこで得られる無形の財産は、その後の人生を支える大きな糧になります。もし今迷っているなら、思い切ってその一歩を踏み出してみてください。その先には、今の自分には見えていない景色が必ず待っています。