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コラム

MBA column

2026年1年20日(火)開催 卒業生説明会レポート



今回は、食品メーカーの営業推進室で活躍されている豊田伸吾氏をお迎えし、これまでの実務経験をいかにして体系的な知恵へと昇華させたのか、そして、MBAでの学びが現在の組織マネジメントやキャリア形成にどう活かされているのか、お話を伺いました。説明会の一部内容をご紹介します。

目次



卒業生プロフィール

豊田伸吾 様
食品メーカー
営業推進室

<職歴>
大学卒業後、医薬品商社にてPB製品の企画・開発を主導し、売上拡大に貢献。その後、外資系・国内の大手医療機器メーカーを渡り歩き、新規事業開発のスペシャリストとして、国内初となる動物用医療機器の市場投入やアジア圏でのビジネス立ち上げを数多く成功させる。現在は大手食品メーカーグループにて、営業およびマーケティング部門の責任者として8名のメンバーを指揮。商社、メーカー、外資、国内と多様な環境で培った、現場主導の事業構築と組織運営に強みを持つ。

Q.MBAを取得しようと思った理由

私は今53歳ですが、実際に入学したのは51歳の時でした。実はもっと若い頃から「いつかはMBAを」という思いはずっと持ち続けていたのですが、結局この年齢でのスタートになりました。

なぜこのタイミングだったのかと言いますと、理由は大きく2つあります。一つは、仕事で色々な経験をさせていただく中で、これまでは正直「経験値」だけで実務をこなしてきた部分があったからです。しかし、年齢が上がって若手を指導する立場になると、自分の成功体験をただ話すだけではなく、しっかりと体系化して論理的に説明してあげる必要があると痛感しました。これが一つのきっかけです。

もう一つは、これからの自分のキャリアを考えた時に、少し起業ということも視野に入っていたからです。そのために持っておくべき知識として、しっかりと習得しておきたいと思ったのが理由です。

Q.ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)を選んだ理由

スクール選びにあたっては、私の場合は3つのビジネススクールを検討しました。

その中でUWTSD MBAプログラムを選んだ理由は、「英国品質の体系的な学び」という言葉に一番魅力を感じたからです。一方で、国内の専門職大学院も検討しましたが、少し若い方が多い印象があり、自分の年齢だと周りのクラスメイトと上手く合わないのではないかと感じたのと、もうひとつのビジネススクールは、授業を受けるために何度か地方の本校まで行かなければならないというお話があり、東京在住の私にとっては地理的に少し厳しいと感じました。

その点、UWTSD MBAプログラムはオンライン授業が100%ですから、どこにいても学べるというのも決定的な要素の一つになりました。


Q.講義の印象

実際の講義がどうだったかと言いますと、もう単純に「楽しかった」です。この年齢になって改めて何かを学ぶというシチュエーション自体が、とにかく新鮮でした。授業の内容も、今まで自分が経験してきたことが「あ、こういうことだったんだ!」と答え合わせをするような感覚で、非常に分かりやすく体系的に整理できました。

特に印象深かったのは先生方です。マーケティングの池尾先生は、企業との関わりも豊富ですので、アカデミックな理論と実務を上手く繋ぎ合わせて話してくださるんです。それから経営戦略の黒澤先生には、特に論文執筆時には適切なご指導をいただいた先生で、黒澤先生がいなければ私は卒業できたか分からないと思うくらい感謝しています。私のような実務経験の長い人間にも、あるいは若い方にも、それぞれのレベルに合わせて言葉を選んで熱心にご指導いただけたのが本当に有り難かったです。

ファイナンスだけは別格でした。本当にタフな授業で一番苦労しましたが、あれを乗り越えられたのは大きかったです。

Q.土曜日受講、予習・復習などの時間確保のためのタイムマネジメント方法

仕事と勉強をどう両立させていたかと言いますと、私の場合は基本、週末がメインでした。土曜日は朝から夕方まで授業を受けて、夜まで時間を確保して勉強します。日曜日は息子のサッカーの練習があったのですが、これが結構な強豪チームで朝から晩まで練習なんです。ですので、息子を車で練習場まで送っていき、その待ち時間に車の中や近くのファミレス、漫画喫茶などでパソコンを開いて勉強していました。週末は常にパソコンを持ち歩いていました。

工夫した点と言えば、家族の理解を得ることです。息子たちには「お父さんはこの2年間学校に行くから協力してくれ」と伝えましたし、妻にも「卒業したら家計が潤うから!」と言って納得してもらいました。妻もビジネスをしていますので、学ぶことへの理解があったのは助かりました。

Q.MBAプログラムで得たことや困難

池尾先生も仰っていましたが、一番は「クラスメイトとの出会い」です。私はずっとメディカル・ライフサイエンス業界で生きてきましたが、異なる業界の方々と情報交換することで、自分たちの業界の常識に固執せず、多角的な視点を持てるようになりました。現在でも交流は続いており、同期会や論文のゼミ、グループワークのメンバーなど、定期的に集まり情報交換をしています。中には、同期が立ち上げたビジネスに私がサポートメンバーとして参画するような事例も生まれています。

もっとも大変だったことは、やはり修士論文の執筆です。提出直前には有給休暇なども適宜活用しながら、ほとんど徹夜に近い状態で仕上げました。非常にタフでしたが、これまでの講義で学んだ思考やスキルをすべて注ぎ込む場であり、書き終えたことで「論理的思考力」が完全に身についたと実感しています。修士号を取得するのであれば、このタフな論文執筆がある学校を選ぶことが、深い学びにつながると思います。

MBA取得を検討している方へのメッセージ

どの学校を選んでも、ただ講義を聴いているだけでは身になりません。しっかり学べる体制が整っているところを選ぶことが大切です。UWTSD MBAプログラムはその体制が本当にしっかりしていますし、何より最後に論文という大きな壁があることで、確かな成長が得られます。非常にタフですが、その分得られる学びは一生の財産になります。