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コラム

MBA column

2026年10月22日(木)開催 卒業生説明会レポート

産業用機械・自動車製造分野で17年にわたり新規事業の立ち上げや営業組織改革に携わり、現在はITコンサルティング企業にて先端技術やAIを活用した業務変革を推進する西江宏起氏をお迎えし、『学びが即実務に活かせる』MBAの学びについてお話を伺いました。説明会の一部内容をご紹介します。

目次



卒業生プロフィール

西江宏起 様
金融系Sler勤務

Q.MBA(経営学修士)を学ぼうと思った理由・きっかけ

IT業界に移る前は、産業用機械や自動車の生産ラインの立ち上げに長く携わり、現場も含めて日本のものづくりのすぐそばで働いていました。日本のものづくりの強さを肌で感じる一方で、海外企業がどんどん力をつけていることにも危機感を持っていました。そこに立ち向かうには、これからはITの力が欠かせない。そう強く感じるようになったのです。

ただ、新しい技術を取り入れながら経営を考えるには、「ヒト・モノ・カネ・情報」の全体を見渡す視点と、現場の力の両方が必要です。もやもやしながら半年ほどあれこれ調べるなかで、たどり着いたのがMBAという選択肢でした。

社会人になりたてのころ、私のまわりには「ブックスマートになるな、ストリートスマートであれ(勉強する暇があったら現場で仕事をしろ)」という実践派のリーダーが多くいました。その一方で、海外でMBAを取り、理論にもとづいてビジネスを進める方々とも出会いました。どちらにもそれぞれの良さと悩みがあり、世の中がますます複雑になっていくなかで、実践と理論の両方の視点を持つことが大切だと考えるようになりました。とはいえ、独学ではきっと続かないだろうという思いもありました。さまざまな業界や立場の人たちと切磋琢磨しながら学びを深めたい。そう思って、MBAへの挑戦を決めました。

Q. UWTSDのMBAプログラムに決めた理由

半年ほどいろいろな学校を比べてみて、最終的にUWTSDに決めました。決め手になったのは、主に3つです。

1つ目は、国際的な認証がしっかりしていることです。せっかく学位を取るなら海外でも通用するものがいいと思って調べていたところ、認証機関の審査がきちんと行われていると知り、安心して選ぶことができました。

2つ目は、日本語で質の高い授業を受けられることです。ビジネスの場で英語をすらすら使えるほどの自信はなかったので、慣れた日本語でじっくり考えながら学べる環境はとてもありがたかったです。

3つ目は、1つの科目を半年かけて学べることです。ほかのビジネススクールには3カ月ほどで1科目を終えるところもありましたが、週末しか勉強の時間が取れない自分には、それでは理解が追いつかないのではと感じました。半年かけて1つの科目に腰を据えて向き合えるペースなら、自分にも無理なく続けられそうだと思い、入学を決めました。

Q.実際の講義の感想

正直なところ、入学したころは社会人の学びを少し甘く見ていて、最初の半年はかなり苦労しました。

UWTSDでは、同期だけでなく、半年前や1年前に入学した先輩たちと同じクラスで授業を受けます。慣れている人もいればそうでない人もいるなかで、予習をしてきたかどうかで理解度がまるで違うことを思い知りました。数ヶ月後には最初の課題やテストも控えていて、はじめは授業についていくだけで精一杯でした。

そんなとき支えになったのが、同期や先輩たちとの助け合いです。私より年上の方もいましたが、損得抜きで温かくフォローしてくださり、勉強の進め方についてもアドバイスをもらいながら、なんとか乗り越えることができました。

有志の勉強会も盛んで、難しい講義があると平日の夜にオンラインで1〜2時間集まり、授業の振り返りや次回の準備をしていました。

特に心に残っているのは、最初のマーケティングの授業を担当してくださった池尾先生です。先生はよく「正解はない、でも間違いはある」とおっしゃっていました。世の中にあるフレームワークや理論をそのまま当てはめるのではなく、その背景や本質をきちんと理解したうえで使ってこそ、新しい発想が生まれる。そんなメッセージを受け取り、背筋が伸びると同時に、とても大きな学びになりました。

Q.入学前にもっていたイメージと入学後のギャップ

思っていた以上に大変でしたが、それ以上に楽しく、何より素敵な仲間に恵まれたことが一番うれしい誤算でした。

入学前は、大学の授業のように知識を教わり、出された課題をこなしていくものだと、なんとなく思っていました。でも実際は、学んだ理論を自分なりにどうかみくだき、現場に当てはめてどこまで考え抜けるかが問われる場でした。

脳みそに汗をかくほど考え抜く経験を仲間と一緒にできたことは、入学前には想像もしていなかった、かけがえのない時間になりました。

Q.勉強時間の確保:1日のスケジュールなど

勉強時間の確保については、同期や先輩に進め方を聞きながらコツをつかんでいくうちに、勉強が自然と毎日の一部になっていきました。

私の場合は、朝の通勤時間に講義資料や文献のPDFを読んだり、調べものをしたり、学習計画の進み具合を確認したりしていました。仕事の合間にも、集中できる時間を見つけては情報を集めたり準備をしたりして、ほかの学生と進み具合を報告し合うこともありました。

夜は用事を済ませてから、平均で1日1時間ほど勉強していました。仕事や家庭の予定に合わせてメリハリをつけ、忙しい時期はすき間時間をフルに使い、余裕のある時期は課題やテストの準備を早めに進めるなど、うまくやりくりしながら乗り切りました。最初の半年で自分なりのペースをつかめれば、無理なく両立していけると思います。

Q.MBAプログラムで得られたもの、成果

一番の成果は、仕事の幅がぐっと広がり、新しい分野にも自信を持って取り組めるようになったことです。

知らない分野の課題でも、整理して深く考え抜く練習を重ねてきたおかげで、これまで関わったことのない業界への提案や課題解決でも、自分なりの答えを出せるという自信がつきました。物事をいろいろな角度から見られるようになり、仕事のスピードも上がって、一歩引いて客観的に考えられるようになったと感じています。

特に変わったのは、お客様への提案や説明の場面です。学んだフレームワークや戦略の考え方をもとに、相手のビジネスモデルや強みを踏まえて、「ここを活かしながらAIを取り入れましょう」「ここは組織の強みを損なわないよう気をつけましょう」といった、核心をついた話し合いができるようになりました。お客様にも、以前よりずっと納得していただけるようになったと感じています。また、資料づくりを重ねるうちに、苦手だったパワーポイントもすっかり得意になりました。

Q.MBAプログラムで大変だったこと

特に大変だったのは、定期的な課題の提出と、最後の修士論文です。

学期ごとに、科目ごとのプレゼンとレポートがあるので、計画的に進めないとすぐに追いつかなくなります。正解を探すのではなく、講義の内容をかみくだき、参考文献を読み込みながら自分なりの答えを組み立てていく作業は、試行錯誤の連続でした。

そして最後の半年間に取り組む修士論文は、まさに2年間の集大成でした。ゼミ形式で指導教員の先生に伴走していただきながら、自分で立てた問いに半年間向き合い続けるのは、まるで修行のような厳しさでした。それでも最後までやり切れたことで、大きな達成感を味わうことができました。

Q.ご在籍・卒業後の学友との交流や取り組み

学生同士のつながりはとても深く、今でも強い絆で結ばれています。

毎週の講義や平日の勉強会で顔を合わせ、課題やテストの予定を共有しながら励まし合っていました。私の期は特に仲が良く、出張で東京に行くときには同期に声をかけて集まったり、論文に取りかかる前には有志で温泉へ決起集会を兼ねた合宿に出かけたりもしました。

今は九州を拠点にしているので、「九州ウェールズ会」という名前で、九州に住む在校生や卒業生、先輩たちが集まる会を立ち上げました。定期的に集まって情報交換をしたり、親睦を深めたりしています。住んでいる場所や世代を超えて刺激し合える仲間に出会えたことは、私にとってかけがえのない財産です。

Q.ご在籍・卒業後の実務への実践(今後取り組まれる予定など)

在学中に、製造業から金融系のSIerへ転職しました。

もともとは、現場でのデータ活用や、データドリブンなものづくりを進めたいと思って入学しました。ところが学んでいくうちに、「本当の意味で変革を起こすには、一度自分自身がITの世界にどっぷり飛び込む必要がある」という自分の本音に気づき、その思いに背中を押されて、キャリアを切り替える決心をしました。

MBAで学ぶなかで視野が広がり、できることも増えたことで、自分のキャリアの選択肢や可能性が大きく広がったと感じています。これからも、学んだ知識と経験を活かして、社会にもっと大きな価値を返していけるよう挑戦を続けていきたいです。

これからMBA取得を考えている方へのメッセージ

仕事との両立や、費用に見合うかどうかなど、入学前はいろいろと悩むことも多いと思います。でも実際に飛び込んでみると、知識を身につけること以上に、「自分の頭で考えて、形にしていく」という経験そのものが、私にとってはとても濃い成長の時間になりました。

土曜日の講義や毎日の勉強を続けるうちに、学ぶことが生活の一部になり、時間の使い方に対する感覚も大きく変わりました。かかった費用についても、私自身は、その後のキャリアや仕事を通じて十分に価値があったと感じています。

ぜひワクワクする気持ちを大切に、一歩を踏み出してみてください。