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コラム

MBA column

MBA授業レポート ~ファイナンス/資本コスト+企業価値の考え方~


ウェールズ大学トリニティ・セント・デイビッドMBAプログラムで、2021年10月よりスタートした、「ファイナンス・マネジメント」の授業をご紹介します。

自身で集めた情報から、数字を組み込み
グループディスカッションで考察を深めていく学び


ファイナンス.jpgウェールズ大学トリニティ・セント・デイビッドMBAプログラムのファイナンス・マネジメントの授業の特徴的なところは、毎週課題が出されたものに対して生徒自身でそれぞれの業界の情報を集め、数字を組み込み、グループで考察を深めて授業に臨むという学習方法です。授業ではファイナンスに関しての基本的な用語から算出方法などもレクチャーを受けますが、学生たちは実際の企業の財務諸表などを収集し、そこから企業の特徴や業界の傾向を読み込んで自身の頭で考えていきます。

第5回の授業では、企業価値を見る指標であるCAPM、EBITDAなどを使用して実際の企業価値を測りました。現在主流となっているM&Aについて、出された課題に対し、生徒たちはM&Aありきでのそれぞれの回答を準備していましたが、それら指標の計算だけでなく、数値で見える部分と見えない部分の企業価値から、本当に買収する必要があるのかを疑い、どの条件であればそれぞれのバリューを最大に出せるのか、他の手段がまったくないのか、という視点を先生から導かれ、その先生の言葉を一言も聞き逃さないよう、授業を受ける生徒たちは熱心に聞き入っていました。