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コラム

MBA column

2024年4年20日(土)開催 卒業生説明会レポート



東京証券取引所に2024年1月に上場されたばかりの株式会社RAVIPA代表取締役としてご活躍されている卒業生にご登壇いただき、MBAを取得しようと思ったきっかけから取得後のキャリアの変化までをお話しいただきました。説明会の一部内容をご紹介します。

目次



卒業生プロフィール


新井亨様
大学在学中に中国(北京)留学。大学4年次に学生起業。その後、国内の黒字企業を清算して単身北京へ移住し、事業を成功させる。2012年に中国国内での反日運動をきっかけに帰国。その後、中国の友人と複数の事業を連続起業。 現在は、株式会社RAVIPAの代表取締役としてご活躍。 2012年(10月)に本プログラムに入学。2015年に英国MBAを取得。

<経歴>
2007年9月  北京桜花香美容美髪有限公司 総経理
2015年1月  株式会社グローバルリンク 代表取締役
2015年10月  株式会社TKホールディングス 代表取締役
2017年12月  株式会社RAVIPA 代表取締役(現任)
2018年7月  株式会社 Telemarketing One 代表取締役(現任)
2021年7月  サブスクD2C総研株式会社 代表取締役(現任)
2024年1月  株式会社RAVIPA 東証上場
書籍
サブスクD2Cのすごい売り方(フォレスト出版)※第5版 2万部
99%が知らない SNSの新しい稼ぎ方(フォレスト出版)2024年4月刊行


Q.MBAを取得しようと思った理由

私はサラリーマンの経験がなくて、学生の時に日本で起業してその後海外でも起業をしたのですが、 自己流でやってきたというか、自分の経営の仕方があっているのか、企業の経営の仕方を知りたくてMBAを取得しようと思いました。

-大学では経済学を専攻されていて、会社も順調なようですが、その上でさらにMBAを目指そう思われたんですね。
私は0→1で作ることが得意だと思っていて、これまでも色々なビジネスモデルで起業してきましたが、 組織を大きくするとか、仕組化するとか、人材をどうするといったところのやり方を、経営者のみなさんはどうやっているんだろうと思っていました。 また、中国での起業経験が長かったので、日本と中国の違いもわからなかったのでMBAで学ぼうと思いました。

Q.ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)を選んだ理由

まず、通いやすさがありました。週末授業で仕事と勉強の両立ができそうであったことと、あとは講師陣ですね。 講師の方が学問だけでなく、実際にビジネスをされている講師の方が非常に多かったので選びました。

Q.入学前にもっていたイメージとのギャップ

まじめで堅い人が多いのかなーと思っていましたが、明るい方が多くて、それに、色々な業種の方がいて新鮮でした。 社会人になってしまうと学ぶ機会が少なくなってしまいますが、良い仲間ができたことは本当によかったです。

-確かにMBAと聞くと堅そうなイメージですよね。
私は海外で起業していたので、他の人と経験や環境が違うので、 仲良くできるかなと思っていましたが全然心配いらなかったですね。 私がMBAを取得したのは10年以上前ですが、今もみんなと仲良くて、同期の横のつながりだけでなく先輩との縦のつながりもできたことは大きいですね。

-入学時若かったですよね。クラスの中では最年少でしたか?
入学した時は29とか30でした。同じ年代の方はいました。 みなさん優秀でしたね。僕は経営が好きで経営側でやっていたのですが、勉強というか学問では勝てないなという方ばかりでした。

Q.MBAでの学びを最大化するため、受講にあたって心がけていたこと

経営者の方は、他の意見を受け付けようとしない方もいますが、 MBAでは色々な業種の方がいるので、自分の考え方に固執しないというか、例えば日本でこうだけど海外ではこうであるとか、 他の国の事例だったり、他の人の意見も聞いて取り入れるようにしていました。 業種が違えば物事の捉え方もアプローチの仕方も違いますので、 受講している時はたくさん学びを得ようと思って、他の人の意見も取り入れるようにしていました。

-英国MBAということで海外経験がある方や外資系出身の方もいらっしゃいます。同期の方でも海外経験がある方はいましたか?
ロンドンやタイで勤務経験のある方がいました。他にも、ドイツ系企業に勤めている方とか、違うバックグラウンドを持ったクラスメイトが多くて刺激になりました。 日本語が母国語じゃない方もいて、資料を読み込んだり論文も書いて、とにかく優秀な方が多かったです。

Q.土曜日受講、予習・復習などの時間確保のためのタイムマネジメント方法

平日の過ごし方が変わりました。ホームワークで、チームで課題に取り組まなければならなくて、 平日に自分の意見をまとめて週末にみんなで集まって議論をするのが楽しかったですね。 志が高い方が多かったので色々な意見を学べて楽しかったです。

-印象的な授業はありましたか?
コーポレートファイナンスですね。課題が難しかったですが、この企業に投資するしないとか、この企業の株が割安割高とか、 色々な視点を学びました。

Q.MBAでの学びが実務で活かされていると感じる部分

もともと自分で複数の会社経営をしてきましたが、MBAで経営を体系的に学べました。 MBAに通われている方も上場会社の役員や役職がついている方が多かったので、 上場に興味が湧いて自分でもやってみようと思うきっかけになりました。MBAに通っていなかったら、その考えすら起きなかったかもしれません。

-上場にあたってどんな苦労がありましたか?
上場を目指してるベンチャー企業は多いと思いますが、1年間で100社も上場できないくらい厳しいです。予算の管理だとか、内部の体制の作り方とか、監査法人の対応とかやることが山ほどあって 思ったより大変でしたが、こういうことを経験して会社が上場できたのはいい経験になりました。

Q.卒業後にどのようなビジネスや活動に取り組まれているか、または今後取り組まれる予定

会社が大きくなると、予算策定してそれを全員で達成することを管理しながら経営していきますが、 上場前は、自分がいなくても会社が回るということが難しかったですね。 今は、自分がいなくても会社が回るような仕組み作りをして会社を経営していますが、そういった仕組み作りというか体制作りについては在籍中に勉強になりました。
授業で取り組んだケーススタディでは、様々な業界について触れることができましたし、今後は、世界中でビジネスを拡大していきたいと考えています。

これからMBAを目指す方へメッセージ

MBAというともちろん得られる知識も多いですが、一生付き合える仲間ができるということも大きな財産になると思います。 自分で学費を払ってMBAの門を叩く人達ですので、社会人になってそういった向上心を持っている仲間というのは非常に貴重だなと思います。 卒業してからも同期だけでなく違う期の人達とも繋がっていきますし、そういった仲間から刺激を受けますし、本当におすすめですね! MBAは出会いの場としても有意義だと思いますので、前向きに検討していただきたいなと思っています。

質疑応答

説明会参加者の方からご質問をいただき、新井様のMBA経験からご回答をいただきました。一部ご紹介させていただきます。


Q.キャリアップのためにMBAを検討してますが最終学歴が専門学校卒になります。他の方より準備などはもちろん頑張りたいと思っていますが授業についていけるか心配です。
A. 学歴は関係ないと思います。学歴でいったら私は賢くないほうだと思います。 大学は、高校生の時にどれだけ勉強したかだと思いますが、人生はマラソンみたいに長くて、どこでやる気がでてくるかはその人次第です。 社会人になった途端勉強をやめる人が多いですが、向上心をもってMBAを学ぶと他の人とかなり差がつくと思います。

Q.経営者の方から見てMBAを取得している人はどのように見えるのでしょうか?会社から評価されるものでしょうか?
A. MBAを持っていると、話をきいてみようかなという場面は出てくると思います。 例えば、コーポレートファイナンスでも、企業価値を出せと言われてもやり方がわからなくて話ができない人よりも、 MBAを持っていて、そこの知識を持っている人だと同じ土俵で会話ができるので、 その点ではMBAを持っている・持っていないは大きな違いだと思います。

まとめ

MBAは「誰から学ぶか」と同じくらい「誰と学ぶか」も重要です。本MBAプログラムは、経営者や役職者が多く在籍しており、その方達のビジネス洞察力や実務経験が共有される授業は、他のMBAプログラムと比較してより実践的な学びが期待できます。さらに、英国MBAという質の高い学びを求める人達との交流は、将来のキャリアやビジネス機会の創出につながると思います。
新井様、ご参加された皆様ありがとうございました。

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